「輸入部品調達部長探訪記31 キィンレ2」

先週に引き続き、今週はBB部長の「KIENLE」訪問記後編です。本丸の工場、一体どのような形で作業が行われているのか、BB部長興味津々で中を伺ってきました。300SLのスキンパネルなど、なかなか見る機会のない1台も!

Text/Photo: BB部長

前回に続きドイツ、シュテュットガルトにあるベンツレストアトップランナーのキィンレ探訪、今回はいよいよキィンレ自慢のレストア工房を紹介します。

ショールーム裏一階の広いフロアーには、極上のボディワーク済み車体が組み立てを待っています。組み付けされる大量の部品たちがそれぞれ前にある棚に並べられ、効率良く進められるよう考えられた綺麗な工房です。外気温は1℃ながら内部は寒いとは感じない環境は羨ましい限りです。

作業途中の車両を見る限り仕事の内容も申し分なく、素晴らしい出来上がりになる事が容易に想像できます。この時も高齢の御夫婦が、預けた300SLの出来具合を見に来て満足そうでした。

マーク氏の後に続き、さらに仕切られた奥に入ると部門部門に分かれた工房に成っています。まずは、エンジンとミッションのリビルト工房があります。

その横には、それ以外の機械部品をリビルト部屋が有り、測定機器や工作機械が並んでいます。

その他、電製部品専用のリビルトする工房もまた別に有り、全てが自社完結できる作りです。

さらに奥に進むと、内装専門工房が有ります。年配の熟練工が良い仕事をしており出来上がりの良さも確認できました。

革生地がずらりと並んだ在庫からオーダーできるようになっています。

出来上がったばかりの革シートは質感、匂いはやはりいいですね(^^♪

そして、地下に広がる自慢のボディーワークフロアに案内してくれます。スキンボディーにされ錆びた部分は全て取り外された車体に、その部分に合うように鉄板から丁寧にパネルを製作しボディーに張り付けられていきます。

鉄板を曲げ、絞り、そして叩くと本当の板金技術で造られていきます。日本でも昔には街の板金屋でも行われていた技術ですが、現在では効率とコスト重視の為に継承されておらず、熟練工の高齢化も有り希少な技術に成ってきています。

レストア文化が充実し事業として成り立つ欧米では、必要技術として継承が出来ています。動画にて技術の雰囲気を見てください。

薄い鉄板ながら手作業で曲げ、絞り、叩きを加え三次元形状にする事により、車両に使えるよう強度が付きます。スポーツクラシックカーの曲面だけで造られた魅力的なボディーは、空気抵抗だけで無くより強度を増すように考えられた機能美だと、スキン状態の300SL を眺めると良く解ります。

今回は実際の作業を拝見できたことで、数々のトロフィーに輝いた車両を輩出しているのが見せかけだけでなく高い技術に伴ったことで、その本物を判定する文化がしっかりとある事も解ります。

十分に探訪させて頂き話もしっかりと出来、後にします。外に出るとより寒くなり雪がちらちらと降っていました(^^♪

現在、当社も大型レストアステーションを他所にて設営中です。欧米に負けない施設になる様に本場本物探訪にて得たものを手本にしたいと考えております。