「イーロン・マスクとガソリン」

イーロン・マスクがツイートした1枚の写真。これは、歴史的な1枚になりうるのではないか、若竹村は密かに思うのでした。内燃機関とバッテリーEVの転換点を象徴する(かもしれない)1枚の写真を考えます。

Text: Kenichi WAKATAKEMURA Photo: Elon Musk (Twitter : @elonmusk), National Archives at College Park, Public domain, via Wikimedia Commons

2022年の6月22日にイーロン・マスクがツイートした1枚の写真。自動車やガソリン価格の上昇がもたらす危機に全く無関心な人は「セブン・イレブンのガソリンスタンドで、ガソリンの価格も、軽油の価格も7.11だ!」と無邪気にはしゃげる1枚だったかもしれません。

しかしながら、自動車業界の関係者はかなりの危機感を覚えたはずです。急激なガソリン価格の高騰はアメリカの自動車業界のみならず、全ての産業に大打撃を与えています。船舶費用も燃油サーチャージがかかり(最近では船賃の33%近いサーチャージとなっています)、運輸・物流業界でも多大な影響を与えます。

単純に計算して、1リッターあたり250円近い金額となっているアメリカのガソリン価格。2000年前後は1リッターあたり45円くらいの金額が当たり前でした。一方、電気の価格は安定しており、相対的にEVのランニングコストは比較にならないぐらいの低コストになります。

1970年代に起きた2度のオイルショックは、円安と相まって燃費の良い日本車にとって大きな追い風になりましたが、今回のオイルショックはどうもEVの販売に大きな追い風となっているようです。

歴史は繰り返される、と言いますがまさかこれほどまでにEVに追い風の条件が重なるとは思っていませんでした。FRBの強烈なインフレ抑制金融政策は、最終的にEVの販売に結びつくのかもしれない、などと思ってみたり。

本当に私たちは大きな岐路に立たされているのかもしれません、自動車業界においては、嗚呼。

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