「輸入部品調達部長探訪記25 クラウス ミューラー」

自動車の電気系統、特に配線は人間に例えると神経のようなものかもしれません。ちょっと古いモデルになると、この電気系統のハーネスがほとんど絶望的にメーカーから供給されることはなくなります。レストモッド全盛の昨今ですが実はハーネスこそコアなアップグレード部品だったりします。今週のBB部長、ハーネス界の職人を訪ねます。

Text/Photo: BB部長

次に訪れたのは、以前に紹介した配線専門ショップのクラウス ミューラーです。当社がベンツ280SLのレストア配線キットを依頼している配線工房で、ドイツ車を得意としてますが、その他クラッシクカー全般の配線も欧州全体から依頼が殺到しています。(探訪記7,8を参照して下さい)

此方もコロナ禍の為に初訪問です。前回の場所からフランスを横切る形で南に下り、ドイツ最南端スイス国境近くまで200km程移動です。

フランスを超えると言っても高速道路を降りることもなく、国境らしいものも無いまま標識の文字が知らないうちにフランス語に代わっていて、フランスに知らない内に入ってました。

途中にある料金所で900円ほどの高速代(フランスは日本と同じ様なシステムで都度支払い有料です)払っていつの間にかまたドイツに戻ってます。アウトバーンを降りドイツの田舎道を暫く走った畑に囲まれた田舎に工房は有ります。

看板は上がって無く、解りずらいので社長自ら迎えてくれます。

ドイツの工房でよく見る、寒い季節が長いながら自然光を多く取り入れて明るい環境な所です。

配線用の製図を独自で製作してデーター化して色、太さ、長さ、曲がり、カプラーを忠実に再現します。このデーターの正確性が重要で、誤差があると車両に取り付ける時に配線の長さが短いと取り付けできなく、長すぎると弛んでカッコ悪くなります。

人間の血管の様に車体に張り巡らせるためにオリジナルの再現が基本と成ります。その再現の為には一つ一つ手作業で丁寧に作り上げていくしかありません。

勿論、現在の高い規格で容量の高い電線でオリジナルを再現できる材料が全て揃っています。中でもクラッシクカーに使われていたコットンブレードワイヤーは自社にて製造しています。

このコットンブレードは、当時の雰囲気を出す為にただ使えばよいのでなく、車種、年式により柄や折り込み太さに違いがあり、それに合わせる為に多くの種類が必要と成ります。

上の画像は全てコットンブレードです。まだまだ種類が有ります。自社で製造する為に特殊な編み機と技術持っており、自社で全て製造しています。コットンブレードワイヤー製造の様子の動画を撮ってきました。

1つ目はコットンブレードワイヤーの製作工程です。

2番目の動画は製作された配線キットの束の部分をコットンブレードを手作業にて丁寧に保護している処です。

当時はテープでグルグル巻きにするのでなくコットンで編み上げて束にしていたものも有り、オリジナルの再現の為に、自社の編み機を応用して製作された配線の束に丁寧に巻き付けていきます。なかなか見れない貴重な動画と思います(^^♪

コットンブレードワイヤー単品の販売も可能で、車種年式に沿ったオリジナル柄を供給できます。また、好みの柄の要望にての製作も可能ですので、ご相談ください。

配線キットには他社製では含まれないカプラー、ブーツ類も設置されており、他社製品より良い製品に成っています。データのない物でもオリジナル配線を元に製作をしますので、希少車種でも対応出来ます。カプラー等も3Dプリンターで再現もしています。

今回の訪問により充実した話が出来、日本での販売促進を請け負うことが出来ました。

当社を代理店として高品質で忠実に再現したハーネスキットにて日本のレストアに役立つように紹介していきたと思います。

自動車にとって配線は走行する上で最重要部品です。車両の隅々まで張り巡らされており、その上外見からでは劣化が判断が難しいです。しかし火災にもつながる繊細な所もあるので、レストアでは総交換をお勧めします。

職人の手による良い物をお届けしますので、当社にご相談ください(^^♪

次回はイタリアに移動します。

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