「赤いアウディ」

海外のお客様からのお問い合わせも多い昨今。今回はかなり”レア”なモデルを海外へお届けいたしました。

Photo/Text Star Craft KOBE

アウディ・スポーツクワトロ。

この名前を聞くだけで、80年代のグループBを思い出します。独特のワイドフェンダーに、直列5気筒ターボエンジン。2133ccの5気筒エンジンは300馬力をたたき出し、驚く事に車両重量は1200キロと今の基準で見ると軽いクルマです。

エンジンをかけてみると、懐かしい5気筒のサウンドと振動が記憶を呼び起こします。ゴリっと入るシフト、そしてクワトロらしい乗り味。もう35年も前のクルマなのに、その運動性能はいまだに驚きをドライバーに与えます。

改めて横から眺めてみると、確かにショートホイールベースです。文献をチェックすると、350ミリもホイールベースが短い。残念ながらWRCでは輝かしい実績を残すことは無かったですが、フェルディナント・ピエヒの「技術における理想主義」を体現した1台だとはっきり分かります。

引き取りを終えて、港に搬入する前に改めてチェックします。基本的に輸入の場合でも、輸出の場合でもコンテナに乗せる前に一通りのチェックを行うのが”スタークラフト流”です。

メカニックがじっくりと見ていくと、やはり電装系に問題が。エンジンベイ内のリレーが不良を起こしており、5気筒エンジンにスムーズに火が入りません。

早速メカニックがリレー交換とヒューズボックスの点検を行います。簡単なことですが、船に乗る前にある程度の正しい状況確認ができていると、最終目的地で無駄な時間を整備に使う必要がありません。

正しい価値だけではなく、メカニカルコンディションまでしっかりお客様にお伝えする。スタークラフトの”原則”は輸出においても同じです。

日本でお車を売却される際、ぜひお声がけをお願いいたします。ただ単に「買取」だけではなく、新しいオーナー様へ大切に引継ぎを行わせていただくことも私たちがしなければならない、大切なプロセスの一つだと思います。

次のオーナー様は、このスポーツクワトロを25年近く探されていて、漸く巡り合った1台だったそうです。

ご用命を頂き、誠に有難うございました。

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