「小さな大物」シトロエン 2CV 

ある日の工場、シトロエン 2CVがご入庫。愛嬌がある、というか憎めない1台。フランス車を語るに避けて通れない1台。元オーナーが語る、シトロエン 2CVの魅力。
Text/Photo StarCraft Kobe

「2馬力」とか「ブリキの缶詰」なんて呼ばれている2CVですが、その実態は、まったく異なります。

芯のある、ふっくらとしたシートはまさにシトロエンそのものですし、競輪選手が使うエアポンプのような形状のシフトを前後に押したり引いたりしながら加速していくと、自動車ではなく「シトロエン 2CVに乗っている!」という独特の感覚に誘われます。

そう、自動車という大きな括りではなく、「シトロエン、しかも2CVに乗っている!」この感覚がすべてなんです。もう、パワーシートも、自動運転も、オートマティックもシトロエン 2CVにはいらない。(笑)

空冷の水平対向エンジンは「ミューン」という独特の音と共にしっかりと仕事をします。その昔、荒れたパリの石畳や、路肩に育つ街路樹の根っこでうねり狂う三級国道で鍛えられたストロークのたっぷりしたサスペンションは、令和に突入した今日の日本でも十分すぎるぐらいに「シトロエン」しています。

キャンバストップを開けて、サイドウィンドウをバタンと跳ね上げ、走り出すあの感覚。シトロエン 2CVには「乗り心地」というしっかりとした芯がある国民車、そこにこのクルマの良さがあると言えます。

これからも、引き続き整備をさせて頂ければと思います。ご入庫ありがとうございました。

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