「ポップアートとしてのキャデラック」

世界の街角に、または博物館にある、1台を紹介する「Culture」のコーナー。今回はアメリカ・カリフォルニア州にあるピーターセン自動車博物館からの1台
Text/Picture: Kenichi Wakatakemura (StarCraft Kobe)

日本のメディアでも、よく「バスキア」の絵画が話題になる昨今、このキャデラックも1980年代にニューヨークでアンディー・ウォーホールなどと活躍したポップアーティストの有名な作品の一つです。

ケニー・シャーフ、1958年にカリフォルニア州ハリウッドで生まれた彼は、アメリカン・ポップアートの旗手として現在でも第一線で活躍しています。

1980年代に初代「Ultima Suprema Deluxa」を発表した彼は、2012年に「New Improved Ultima Suprema Deluxa」を製作します。

(1980年代後半には、日産自動車の企業CMで彼の作品を見ることができます)

ボディはローライダーなどの塗装で多用されるペイントプラシを使いつつ、ピンストライプの技法も見受けられます。お約束のフリントストーンや恐竜のフィギュアが独特の世界観を表現しています。

彼の幼少期である1960年代のアメリカを、まさにキャデラックというキャンバスに思うままに表現しているこの1台。最初は嫌悪感すら覚えますが、この1台の前に5分でも立っていると、彼の世界観に引き込まれます。

ポップアートとしての1台としてみるもよし、しかしながらキャデラックのオリジナル・ディテールがあってこそ完成される1台とも言えるのではないでしょうか。

アメリカの文化を自動車を使って表現する、まさにアメリカらしい“ポップアート”なのかもしれません。

(ピーターセン自動車博物館:所蔵)

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